鬼の洗濯板付近に座礁
ニュース記事でも書きましたが、日南海岸、堀切峠「鬼の洗濯板」の海岸に、10月24日午前8時45分ごろ、無人の浚渫(しゅんせつ)船(5910t中国船主)が座礁しました。その座礁した船の写真です。
写真の撮影時期は2010年12月初旬です。
追記 4 第1回口頭弁論 中国企業側は出廷せず答弁書も未提出。ロシアの保険会社側は、 日本の裁判所に 管轄権はないとして却下を求めた。
以下は2014/04/26読売新聞より一部引用
2010年に宮崎市沖の日向灘で座礁したまま放置されている ベリーズ船籍のポンプしゅんせつ船について、宮崎市漁協(矢部広一組合長)が 船を所有する中国企業とロシアの保険会社を相手取り、 撤去費用約4億円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、 宮崎地裁(内藤裕之裁判長)であった。
中国企業側は出廷せず答弁書も提出しなかった。
一方、保険会社側は、 会社の事業所が日本にないことなどから、日本の裁判所に 管轄権はないとして却下を求めた。
追記 3 2013年10月現在 3年もの間、しゅんせつ船は放置されたまま、イセエビ漁等に影響
以下は2013年10月26日付 宮崎日日新聞より一部引用
「国にも撤去責任」宮崎市漁協が損賠提訴
宮崎市漁協は25日までに、国を相手取り、約4億円の撤去費用を求める損害賠償訴訟を東京地裁に起こした。
座礁後、中国の船主とロシアの保険会社との交渉が行われたが頓挫し、撤去作業は中断している。
放置された船は日南海岸の景観を損ね、一帯が漁場となる伊勢エビ漁にも影響。
同漁協によると、船の部品が散らばって操業範囲が狭くなり、魚網が破れる被害も出ているという。
このため、同漁協は昨年10月、中国の船主とロシアの保険会社に約4億円の撤去費用を求める訴訟を宮崎地裁に起
こした。しかし、いまだに話し合いが進展していないことから、今回「国にも責任がある」として提訴した。
訴状で同漁協は「運輸局は万一の場合でも保険金が支払われることを確認の上、出港の条件となる一般船舶保障契約証明書を交付する義務を負っていた。ところが、運輸局は確認を怠ったまま、同証明書を交付してしまった。座礁により、漁協の漁業権は侵害されたままの状態だ」などと訴えている。提訴は18日付。
国土交通省海事局は「まだ訴状を確認していないのでコメントできない」としている。
追記 2 NHKニュースによると、撤去作業を行っている会社が、2月22日、記者会見し、船体を解体する方法で来月中には作業を再開させたいという方針を示したようです。
22日朝、現地で調査した結果、
船体の両側に10メートルほどの亀裂がそれぞれ入っていることが確認されたことを明らかにしました。「船でえい航する方法で撤去することは不可能になった」として、船体を3つか4つ程度に解体して吊り上げる方法で撤去する方針を示しました。
会社では、座礁した船を所有する会社の了解を得た上で、遅くとも来月中には作業を再開させたいとしているとの事です。
追記 1 「鬼の洗濯板」に座礁したしゅんせつ船について、船の所有会社から依頼を受けた韓国の会社は2011年に入り座礁したしゅんせつ船をの撤去を試みました。船でえい航する方法で撤去しようとしましたが、
途中で海水が船内に流れ込み、船体のほとんどが、200メートル離れた水深およそ10メートルの海底に沈んだままとなっています。
下記の画像は4クリックすると別ウインドウで1280pixへ拡大します。
20131年3月撮影 撤去に失敗、未だに放置されている座礁船
2011年3月撮影 水没した座礁船
以下は 2010年撮影 座礁した場所
インターネット検索でたまたま見つけた 座礁船等の記事を集めらたページの紹介
(この座礁船関連記事もあります。)
リンク →
サブスタンダード船、座礁船、放置船
別の日南海岸で座礁した船の写真(巨大なクレーン台船)は下記に掲載
日南海岸 内海 で座礁したクレーンを積んだ台船